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”私たちは、建物を調査診断する会社です”
関西方面へ建物の調査に行った時の話です。
調査対象建物が、なんと大正13年に建設された建物でした。
築83年の建物です。私の倍以上も年を経ていることになります。
当然のことながら、様々なことを経験し、また、いろいろなものを見てきているのです。
その建物は、もとは工場であったそうで、その後、改修や修繕を重ね現在では、
事務スペースや各種特別室となっています。
そこでは、今までに多くの職員が労務に従事し様々なドラマがあったことでしょう。
機械の動く音、人が笑う声、泣く声、時には怒声も83年という時の中に刻まれているのです。
どんな建物にも、そこには歴史があるのです。どんな歴史にも、始まりがあれば終わりも
あります。私たち人間同様、災害や不慮の事故を除き、日頃の健康管理に注意を払っていれば
その歴史はより長く刻まれていくことでしょう。
現代は、消費社会と言われています。飛躍的な科学技術の発達によりモノのライフサイクルは
短くなっている傾向にあります。確かに経済という観点から考えると消費という行動は、
重要な要素なのかも知れません。けれども、そのことは決して浪費とは違うことです。
モノの寿命が尽きるまで使い続けることが、モノの価値を高めることかも知れません。
つまり、モノの価値とは、そのモノの歴史やそのモノに対する愛情によって決まることで、
人間のエゴで決めるものではないのかも知れません。
今回の仕事で改めてモノを長く使い続けることの意味を考えさせられました。
覚えていませんか子供のころ親から言われた小言。
「モノを大事に使いなさい。」・・・・・。
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